ほうかごがかりを3巻まで読んだ

火曜の新幹線の中でほうかごがかり1巻を途中まで読み、火曜の夜、我慢できずに1巻を読み終え、水曜、我慢できずに2巻も3巻も読んだ。

すっかり忘れていたが、私は同じ甲田学人先生の作品である断章のグリムを読んでいたとき『上と書いてある時は、とりあえず購入するが、下が出るまでは読まない』としていた。最初は購入してすぐ読んでいたのだが、展開が気になりすぎて…………だめなのだ…………。

 

そしてもうね、今回もね、良かった。何年かぶりの甲田学人先生の作品。どんな感じかな、とどきどきしながらほんとによかった。これよこれ。久しぶりに読んで思うが、甲田学人先生の描く少年少女の諦観と渇望と、ていねいな痛みの表現が好きすぎる。ここ最近、色々なジャンルの本を読んだが、ホラーの表現として同じくらい好きだと思える本はいくらかあっても、少年少女の諦観と渇望として甲田学人先生と同じくらい好きだと思える人には出会えなかった。

多くの本において少年少女というのは素直で素朴で無邪気なものとして描かれることが多いのだが、甲田学人先生の少年少女はどうしようもない芯を持っていて、それを理解されることに諦観を持っているようなことが多くて、これが、これがたまらなく好きなのだ。時槻雪乃は私のアイドルだった。

 

断章のグリム、色々あって手放してしまったのだが、電子書籍で買いなおそうかなあ。全17巻、大人買いはできるのだが、たぶん…………買ったらすぐ読んじゃうので、月に2冊とかまで買ってみようか、悩む。

 

とりあえずねる。おやすみ